Creedorプロフィール


1992年生まれ。大手ITベンチャー企業にてバーチャルYouTuberアプリのプロダクトマネージャーを務める。


それは確実に来る未来だが、自分の力で1年でも早くしたい

まず始めに、現在のお仕事内容について教えてください。


スマートフォン1つで、誰でもバーチャルYouTuber(CGのアバターを用いて動画配信を行うYouTuber)になれるアプリのプロダクトマネージャーを務めています。プロダクトマネージャーとは、簡単に言うとアプリの企画やマーケティングを総合的にリードする職種です。アプリの機能やプロモーション戦略を考えたり、機能の改善につなげるためにユーザーデータの分析を行ったり、エンジニアと議論したり、やっていることは様々ですね。


また、プライベートで自分自身もバーチャルYouTuberとして動画を配信しています。やってみるとわかるのですが、動画投稿を毎日のようにやっている人たちは本当に尊敬に値します。ある程度のクオリティを求めると、週に1度の投稿でさえ根気がいるんですよ。

公私関係なくバーチャルYouTuber一色ですね!なぜ今のお仕事を選ばれたのでしょうか?


「魔法を使える世界」に行くためです。


魔法を使える世界!?

そうです。ロード・オブ・ザ・リングのようなファンタジーの世界で、自分がやりたいことを自由にできる。そんな世界です。小学生のときからマジックをやっていて、「いつか本当の魔法を使いたい」と、そんな世界に憧れを抱いたんだと思います。オンラインゲームにハマったのもきっかけの1つです。


そんな中、衝撃を受けたのは大学時代に初めて知ったVR(バーチャル・リアリティ)という概念。「いつかこの世界が来るな。これで魔法が使える世界に行ける」と思ったんです。人間が生み出してきた技術の本質は、身体の拡張です。手の拡張のために道具を作ったり、足の拡張のために乗り物を作ったり。だとすると、身体を拡張する上で最後の壁になるのは、きっと肉体だよなと。VRは、その壁を突破し得るものだと確信しましたね。


「バーチャルの世界は確実に来る未来だけれども、自分が加わることでそれを1年でも早くしたい。」そんな思いから、自分が今やるべきことは何かを考え始めました。VRの世界を実現するのに必要なものは、ハードウェアとソフトウェアの2つです。そこで、1000万台単位のオーダーでハードウェアを大量生産するスキルと、現実以上に魅力的なソフトウェアを作るスキルを身につけようと考えました。


そこで新卒ではソニーに入社し、スマートフォンの商品企画担当として、前者のスキルを3年かけて学び尽くしました。今の仕事は後者のスキルを身につけるためにやっています。バーチャルの世界に行くには、生身ではないバーチャルの肉体が必ず必要になるので、まさにバーチャルの肉体で動画配信をするバーチャルYouTuberの領域を経験することは非常に意味があると考えました。

やりたいことを自由にできる世界を

魔法を使える世界のどんなところがYさんを魅了するのでしょうか?


誰でも自由に生きられるところですね。現実世界には色んなしがらみがあります。何かやりたいことがあるとき、例えば友人と食事をするにしても、「移動しなきゃいけない、お金もかかる。だから稼がなきゃ」という思考に必ずなります。現実の世界に生きる以上、物理的な不自由さから逃れることはできません。でも、魔法を使える世界では、一発でやりたいことができてしまうわけです。みんながもっと素直に、自分のやりたいことを自由にできるんです。


こう考えるのはおそらく、自分が現実の難しさをよく分かっているからだと思います。マジックをやっていたからこそ感じるのかもしれませんが、例えば友人と会うために瞬間移動をしたいと思っても現実には難しいですよね。小学生の時は気にならなかった現実の難しさが中学高校と上がるうちに「現実って面倒だな、自分の好きな世界で暮らしたいなぁ」と考え出したのだと思います。

好きなことを自由にできる世界に行きたいというのが一番の原動力なんですね。


そうですね。自分がやっていることがそういった世界につながっているんだと実感を持てることは非常にモチベーションになります。一方で、つながっていれば何でもいいというわけでもありません。いざやってみて楽しいと思えるかも私にとって重要で、たとえばプログラミングはあまり向いていませんでした(笑)

今後2~3年でどんなことに挑戦していきたいですか?


もうしばらくは今の仕事を続けて、ソフトウェア周辺のスキルをつけたいなと思っています。この業界は本当に変化が激しいので、正直その先に何をすべきかはそのときになってみないと確かなことは言えません。ただ、これまで培ってきたハードウェアとソフトウェアのスキルをどこかのタイミングで融合できるような仕事に取り組むべきだとは考えています。