Creedorプロフィール


1991年生まれ。有機野菜などの食品宅配事業を手掛ける企業にて、生産者支援と企業ブランディングを目的とするイベントのプロジェクトリーダーを務める。


「食べることが大好き」から育まれた問題意識

まず始めに、現在のお仕事内容について教えてください。


安心安全な食品の宅配事業を運営する会社で、会社のブランディングを主目的とするイベントの企画を学生インターンの頃からやっています。生産者さんが消費者に直接販売できるマルシェや収穫体験などを通じて、一般の人に農業や漁業を身近に感じてもらうためのフードイベントや、消費者からの投票制でナンバーワン農家さんを表彰するイベントを企画してきました。


業務内容としては、コンセプトづくりから具体的なコンテンツの企画、スポンサー営業や助成金の申請、出店者や出演者との調整、集客・広報、搬入出、設営撤去の設計、当日の会場運営まで、イベントを実現するのに必要な業務をトータルでマネジメントしています。

やることが多い(笑)


学生時代からかれこれ6年くらいやっているので、イベントが進化するにつれて私の守備範囲も広くなっていきました。ひとつのイベントを作るのって本当に大変なので、それを6年もやっているなんて変態と社内では言われています(笑) ただ、もちろん1人でやっているわけではなく、総勢20人くらいのチームのリーダーとしてイベント全体を統括しているイメージです。

もともと農業に関心があったのでしょうか?


そうですね。小さい頃から家庭で有機野菜などの宅配サービスを利用していて、土臭かったり、農薬の使用量が少ないからこそいもむしが出てきたりする野菜を食べて育ちました。おかげで農業が身近に感じられ、何より食べることが大好きになりました(笑)


そんな家庭環境で育ったのが食への関心の発端だと思うのですが、はっきりと関心分野を自覚したのは、大学1年生のときにフィリピンの農村にボランティアに行った経験が大きかったと思います。そこで目にしたのは、貧困に苦しむ現地の農家さんたちの実情です。お米だけ多くておかずがほとんどない偏った食事に、アメリカに出稼ぎに行きたいというホストファミリーのお母さん......。それをきっかけに「農家さんを支援したい」という現在の仕事にも通ずる関心事が芽生えました。


日本でも、長野県の小布施で農業を手伝う機会があって参加した際、後継者不足に悩む農家さんの声を生で聞いたり、ゼミで再びフィリピンを訪れたり、学生時代のさまざまな活動を通して自分の関心分野を深めていきました。

農家さんの収益向上にダイレクトに貢献したい

明確な問題意識をお持ちなんですね。それに対して、どのような付加価値を届けたいと思っているのかを教えてください。


農家さんにハッピーになってほしいという思いが根底にあります。最近感じているのは、やはり彼らの売り上げを増やすことが一番の貢献だなということです。


そう考えたときに、少しだけ葛藤に感じていることがあって。私がつくっているイベントを通じて、世の中の農業への注目度を高めたり、消費者からの「おいしい」という声を直接農家さんに届けることができているという点で、たしかに農家さんの力になれているとは思います。イベントに来てくれた小さい子が「将来農家になる!」と言ってくれたときは本当に嬉しく、やりがいを感じました。


一方で、やっぱり結果として売り上げにつながらないと、農家さんに対して真の意味での貢献にはならないのかなと思うわけです。いろいろな工夫を取り入れて、本当に一生懸命野菜をつくっている農家さんはたくさんいます。彼らの努力が経済的に報われるようにしたい。それに対して、自分がよりダイレクトに関わることはできないものかと考えることが増えました。自分の仕事を通じて農家さんに直接的に貢献できているかは私にとって大きなモチベーションです。

なるほど。いまお話いただいた志を現在のお仕事でどのように実践していらっしゃるのでしょうか?


イベントを通じて第一次産業に関心を持つ人を増やすことは、長い目で見て間違いなく農家さんの売り上げにつながってくると思っているので、それをより効果的に実現するためにイベントのコンテンツを工夫しています。たとえば、マルシェだけやっていても、もともと食に関心がある人しか来てくれないですよね。だから音楽ライブとかアートとか子どもへの教育とか、違う切り口のものと掛け合わせることで、イベントに来ていただけるお客様のパイを広げることを意識しています。


次のチャレンジとしては、自分がイベントづくりを通じて培ってきた企画・マーケティング領域のスキルを、農家さんの売り上げに直結するフィールドで活かしていきたいですね。自分が頑張った結果が、売り上げという形で目に見えるような仕事に挑戦してみたいと思っています。