CREEDOなるにはトークとは?


「〇〇になるには?」をキーワードに、なりたいキャリアを実現した方のリアルな経験談を聞くことができる定期イベントです。働き方が多様になり、キャリアの選択肢も増えている今の時代。しかし、未経験職種や新しいワークスタイルへの転身をかなえる方法はまだまだ不透明です。「自分らしいキャリアを求めて挑戦する人を応援したい!」 そんな思いから、CREEDOなるにはトークは始まりました。あなたの気になる「〇〇になるには?」をYouTube Liveで毎週お届けします!


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#4のテーマは「教員だけじゃない!異業種転職で教育に携わるには?」。

教育系の仕事といえば、まず最初に教員が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
しかし、教員以外にも教育に携わるお仕事はたくさんあります。

このイベントでは、教育業界に詳しいゲスト3名をお迎えし、実際の転職談や教育業界のリアルをご紹介しました!


ゲスト プロフィール






  • 進藤 夏葉


    教育系パラレルワーカー。教育系大学を卒業後、関東の学習塾に入社。その中で、「子どもたちの未来へのわくわく感のカギを握るのは大人では…!?」という仮説にいたり、退社。教育系の職場・プロジェクトを複数掛け持つパラレルキャリアを選択する。現在は、「わくわくする学び・情報・機会とコミュニティをつくって、わくわくする人を増やしたい!」という想いから、キャリア教育『わくいふ』を設立。代表を務めるかたわら、教育系NPOで多様性についての出張授業の講師、学習塾や通信制高校でキャリア教育についての授業制作、学校現場でキャリア教育の講師などでも活動中。







  • 及川真央


    異業種から教育業界への転職経験者。学生時代からNPO法人カタリバや学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校、ライフイズテックにおいて教育分野に携わる。大学卒業後は地元である福岡県北九州市の不動産会社に入社し、営業を経験。現在は新潟県の高校魅力化プロジェクトに参画し、阿賀黎明高校および町営塾「黎明学舎」で活動する。どんな環境であっても自分の価値を選択し探求できる社会の共創を目指し、地域社会を巻き込んだ高校生向けキャリア教育を実践中。また、本業のかたわら、オンラインでのファシリテーションやコーチングも行う。







  • 岩下 武弘


    異業種から教育業界への転職経験者。新卒でリクルート住まいカンパニーに入社し、メディア企画営業、情報誌の編集企画を行う。2年半勤めた後、キッズラインに転職し、未経験でマーケティング、プロダクト企画を担当。現在は株式会社LITALICOにて、児童福祉事業の事業企画に携わる。また、副業では親子のための遊びの学校『原っぱ大学』の週末スタッフとしても活動する。





モデレーター プロフィール






  • 藤井 蓮


    社会人でもOB訪問できるキャリアシェアサービス『CREEDO (クリード) 』を運営する株式会社ブルーブレイズ取締役。新卒で株式会社メンバーズに入社しECサイトの構築・運用やSNS運用のWebディレクターを経験。フルタイムで勤めながら副業でブルーブレイズを共同創業し、現在はCREEDOのサービスデザイナー等を務める。








この4人で、パネルディスカッションしていきました!




Q1. お仕事内容紹介 & 今のかたちで教育業界に携わることになった経緯は?


進藤:「教育系パラレルワーカー」と自分では呼んでいるんですが、現在は、小学生から教職員の社会人まで様々な方の学びに関わるお仕事を複数行なっています。出張授業をしているNPOの職員や、YouTuberになりたい小学生の支援、通信制高校、学習塾、コミュニティ運営など、楽しそうだなと思った仕事にはなんでも関わるようにしています。
教育に携わりたいと思ったきっかけは、遡ると中学生の頃に「小学校の給食をもう一度食べたい」と思ったのが最初かな、先生になったら定年まで毎日給食を食べられると思ったのがきっかけでした(笑)。その後高校では不登校・中退と迷走したのですが、入り直した高校の先生のひとりが楽しそうに生きていて、自分もこんな背中を見せられる人になりたいと、改めて教育の道を志しました。そこで大学は教育学部に進学し、学校現場で働くことも考えてはいたのですが、もっと別のアプローチも探してみようと学習塾でアルバイトを始めました。バイトをしていく中で、子どもたちの自己肯定感が低いことに課題を感じて、そこに貢献できる仕事をしたいと思い、自己肯定感を育むことを理念に掲げる学習塾に新卒で入社し、講師をしていました。しかし、働いていくうちに、「子どもの自己肯定感の鍵を握るのは大人では?」と思い至り、社会人も含めて様々な人の教育に携わるために退社。そして今は、教育系の幅広い事業に携わる「教育系パラレルワーカー」という働き方を選択しています。


及川:僕は新潟県にある阿賀黎明高等学校の高校魅力化プロジェクトに参画しています。『高校魅力化プロジェクト』というのは、人口過疎地域の廃校を食い止めるために各地の自治体が協力して立ち上げたプロジェクトで、その地域だからこそできる教育を町ぐるみで企画し、高校生に提供する取り組みをしています。僕は、町が経営する塾の運営や高校の授業のカリキュラムづくり、高校の広報活動、大学や企業と連携したキャリア教育の企画運営など、あらゆることを担当しています。一言で言うと、阿賀黎明高校の教育を魅力化して、全国から入学者が集まるような学校にする仕事ですね。教育の仕事に就いたきっかけは、大学時代の教育ボランティアです。僕は家・バイト・飲み会を往復する大学生活を送っていたんですが、3年生のときに友人が起業して。自分も何かしなきゃと思い立ち、知人の紹介で参加したのが教育ボランティアです。最初はそこまで熱心に活動していたわけではなかったですが、ある高校生と対話したとき、その子か夢を語る姿がめちゃくちゃかっこよかったんです。夢を語る彼女を見ていて、若い世代のこういう姿をずっと見ていられる仕事がしたいなと思ったんですよね。しかし新卒では教育系の仕事につくほど踏ん切りがつかず、地元・福岡の不動産会社に入社しました。働いていくうちに、やはり何かが違うと違和感を覚える自分がいて、それまでまったく縁もゆかりもなかった新潟県に移住し、一番やりたかった高校魅力化プロジェクトをやろうと思い、今に至ります。


岩下:平日は、株式会社LITALICOにて『LITALICOジュニア』というお子さま一人ひとりの特性や成長に合わせた指導を行う学習教室の事業企画に携わっています。関東関西の各地にある教室の業績を見ながら、どのように運営していくかを考える仕事です。また、週末は親子のための遊びの学校『原っぱ大学』のスタッフとして、逗子の山で子どもたちと泥だらけになりながら遊ぶ仕事をしています。原っぱ大学には大学4年生から参加していて、LITALICOには2020年の6月に転職しました。僕はもともと地域や家族に関心があり、新卒では人々の暮らしや地域に関われるリクルート住まいカンパニーで働いていたんですが、次第に子どもの成長や幸せに興味があるんだなということに気付き、LITALICOに入社しました。ただ、子どもの成長や幸せに関わる仕事に就きたいと思っていたものの、以前から仕組みづくりを仕事にしたいと考えていたので、現場の方々が目の前の支援に集中できるようにサポートする事業企画を担当しています。




Q2. 教育に携わる前にやっておくべきことは?


及川:一番大事だなと思うのは、興味のある分野のいろんな機会に出向くことだと思っています。就活目的ではないときに、思いがけず今後の仕事につながるご縁ができることがあるなと感じていて。僕自身、高校魅力化プロジェクトの就職支援をしている会社の方と出会ったのは、就活とは全然関係のないイベントでした。いろいろなイベントやコミュニティに参加する中でご縁があり、今の仕事に就くことができたので、興味のある分野のコミュニティに出向くこと、色んな人とつながりを持っておくことをお勧めします!就活の場だと、採用側も求職者側も取り繕っているのでお互いの本質が見えにくいですしね。


進藤:それ、わかります!自分も新卒で学習塾に入社しましたが、いわゆる「就活」は全然したことがなくて。どんな仕事に就こうか迷っていたとき、当時テレビでその学習塾が取り上げられていたのを偶然見て、やりたいことと近い気がすると感じたんですよね。その塾は関東にあり、自分は当時名古屋の大学に通っていたんですが、思い切って学習塾の代表の講演会行ってみたんです。参加者の一人に仲良くなった人がいて、教育について熱く語っていたら、その方がたまたま覆面人事の方で(笑)。「社員にならない?」と言われて、面接を経て結果的に採用してもらえました。今思い返すとよくこんな流れになったなと思いますが、興味を持ったらすぐに行動を起こしたこと、自分の想いを普段から言語化していたこと、社員だと思って話さずにありのままの自分を出せたことが良かったのかなと思います。


及川:これは僕や進藤さんだから上手くいったわけではなくて、好奇心や冒険心で主体的に動いたからこそ掴み取れたチャンスだと思います。キャリアの80%は偶然によって起きると言いますし。


岩下:同意します。実は僕も、知り合いの紹介で今の仕事にたどり着いたので(笑)。リクルート住まいカンパニーで内定者アルバイトをしていたときに、社員の一人から教えてもらったのが原っぱ大学でした。家族に興味があるという話をしたら、「こういうのがあるけど行ってみたら?」と紹介してもらって。LITALICOも、先に働いていた大学時代の先輩から声をかけてもらって知ることができたので、周りの人に自分がやりたいことを発信し続けたからこそ今こういう形で仕事に繋がったと感じています。教育業界に限らずですが、何か新しいことにチャレンジしたいときは、2人がおっしゃったように興味のある機会があったら迷わず飛びこむことと、自分の思いを常に発信しておくことが大事だと思います。




Q3. 教育業界の面白いところ・大変なところは?


進藤:教育業界は特に思いが強い人、近い人が集まるので、志を同じくする仲間ができるところは面白い点だなと思います。あとは、誰かにきっかけを与えられる仕事であるところが自分は好きですね。自分が関わったことをきっかけに誰かが変わることは、最終的に社会が変わることにも繋がると思っていて、自分のアクションが社会を変えていくのかもしれないと感じられる瞬間がとてもワクワクします。一方で大変だと感じるのは、教育のサービスを受け取る人と、対価を支払ってくれる人が違うことでニーズのズレが生じることがある点です。たとえば、授業をしにいっても、サービスを受け取る側である子どもたちが欲しいだろうなと思う内容と、依頼してくださった先生方が言って欲しいだろうなという内容が噛み合わないことがあったり。全員にとってwinwinに、誠実である方法を日々模索していますね。また、教育現場はいかに他者のために自分を犠牲にできるかが求められる場面もあります。自分を大事にすることと、相手にgiveすることのバランスとるのは今でも難しいなと感じます。正解がないので、ちょうど良いポイントを探求していくところが楽しくも難しい仕事だと思いますね。


及川:僕は日頃高校生と直接関わる機会が多いので、高校生が変わる機会を提供できること、その瞬間に立ち会えることがとてもやりがいがあります。たとえば僕は高校生が社会人と話す機会をつくるキャリア教育授業を企画・運営しているんですが、ある高校生から「初めての大人としゃべるのは絶対に嫌です」と言われたことがありました。高校生たちがいま自分のなりたい仕事に就いている社会人5人と話すという企画を組んだところ、「大人と話したくない」と言っていたその子も、最終的に「話してみたらとっても面白かったです」と言ってくれて。そんなプラスの変化が起こせる経験は、この仕事ならではだなと思います。大変な点は、すべての高校魅力化プロジェクトがその限りではないんですが、僕の場合は3年間という任期がある町おこし協力隊という形で参画しているので、3年後には仕事がなくなる可能性が高いことです。そのため、個人で別の教育関連の仕事も受けながら、高校魅力化プロジェクトも続けています。また、教育で多いのは、教育機会を与えたい人は多いけれど、受けたい人は少ないという課題です。高校生のときには、なかなか家族以外の大人と交流することの貴重さや勉強の大切さには気付けないじゃないですか。大人になってからキャリア教育の重要性を感じ、機会を提供したいと思う人は多いですが、高校生は学びの価値に気付きにくいため、その価値をいかに伝えていかが難しいポイントだなと感じます。


岩下:やっぱり、子どもの変化を近くで見ることができるのは、2人がおっしゃっているとおり教育業界の面白い点だと思います。僕の場合は原っぱ大学で6歳くらいの小さいお子さんを見ているんですが、彼ら・彼女らは毎月成長するんですよ。その変化がすごく面白いし、その場居合わせられるのが嬉しいです。大変なところは、LITALICOに入社してみてこの1ヶ月で感じたことですが、少子化や教育のニーズのミスマッチなどが要因になり、他のBtoBサービスと比べると資金繰りが厳しい点かなと思います。


及川:教育業界に携わるさまざまな人が協力して進めていけたら良いですよね。学校や塾も24時間子どもたちに関われる訳ではないので、適材適所でいろんな大人が教育に携われれば良いなと。


岩下:まさしくその通りで、LITALICOでは「環境へのアプローチ」と呼んでいるんですが、子どもたちにとってはLITALICOジュニアの教室に通う経験って、週に1回、月に1回の体験でしかないんですよね。親御さんたちが教育に対して一番大きな影響力を持っているので、親御さんたちにアプローチする施策を何かできないか考えているところです。




Q4. 教育業界に向いている人の特徴は?


上進藤:理想を描き続けられる人ですね。Q3の回答とも繋がりますが、課題に対して正解がない中で関わる人もたくさんいるので、自分で考えて正解を追求し続けられることが大事だなと思います。日々思いがけないトラブルがあったりもするので、新しい挑戦や困難を面白がれる資質も大事かなと思います。


岩下:教育業界といっても、どの年齢の子どもたちと関わるかによって変わると思います。低年齢の子どもに関わるという点で話すと、子どもとフラットな目線で接することができる人は向いていると思います。逆に向いていない人は、大人だから、年上だからという理屈で接してしまう人ですね。そういう対応は、小さい子どもにもすぐに伝わってしまうんですよ。だからこそ僕も、本気で戦いごっこをしますし。よく「小学5年生と精神年齢が同じだね」と言われるんですが(笑)、それだけ対等に関わるようにしています。


及川:僕は、向いている人の特徴は4つあると思います。1つ目は、子どもに対して自己開示ができる人。2つ目は、いろんな方向に好奇心を持てる人。3つ目は相手の中に答えがあることを本気で信じられる人。そして4つ目が、人とのつながりを大事にできる人です。それぞれ説明しますね。まずは1つ目の自己開示。僕のように学校のカリキュラムに関わっている場合、高校生に対して、なぜその授業をやる必要があるのかをきちんと説明する必要がある場面が多々あります。そういったときに自分の言葉で語れること、時には自分の弱い部分もさらけ出せることで初めて、高校生たちに伝わることがあるなと、経験を通じて感じました。次に、2つ目の好奇心について。高校生の好奇心の方向性はさまざまなので、彼らの夢を応援する立場として、一人ひとりが興味を持っていることに対して自分ごとのように興味を持てるかどうかが大事だなと思います。そして3つ目の、相手の中に答えがあることを本気で信じられるかどうかについて。子どもたちがどうなりたいか、どうなるべきかという答えは僕たちが持っているものではなく、子どもたちの中に答えがあると僕は考えています。それを引き出すためのチャンスや機会を押し付けるのではなく、子どもたちの前に「置く」イメージで仕事をできる人が向いていると思います。答えは相手の中にあると信じた上で引き出すことが大事です。最後に、4つ目の人とのつながりを大事にできるかどうかについて。これはキャリア教育に特に言えることだと思いますが、子どもたちに機会を提供するときに、自分のコネクションが広ければ広いほどより良い機会を提供できます。たとえば将来経営者になりたいという子がいたときに、知り合いに経営者がいれば、すぐに繋げることができますよね。そんなふうに、一見教育と関係のないつながりでも大事にできる人は教育機会を最大化できると思います。




Q5. 参加者のみなさんからの自由質問


藤井:最後に、こちらの質問にお答えいただきたいと思います!


Q5-1. 異業種から教育業界に転職した人ならではの強みは?


岩下:僕の場合は異業種の経験があることで、客観的に外の視点から課題を見つけることができていると感じています。教育業界に入りきっていない、別の業界を知っているからこそ言えることがあると思います。


及川:僕は不動産会社で営業をしていたからこそ、教育業界に携わってからも関係者の説得に営業力が活きたと思う経験は何度かありました。全く別の仕事をしてきたからこそ活かせたスキルですね。

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ゲストのお三方には、教員以外で教育に携わるさまざまな実例をご紹介いただきました!


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