小澤 美佳(こざわ みか)


2008年に株式会社リクルート入社。中途採用領域の代理店営業、営業マネージャーを経て、リクナビ副編集長として数多くの大学で、キャリア・就職支援の講演を実施。採用、評価、育成、組織風土醸成など幅広くHR業務に従事。2018年 中米ベリーズへ移住し、現地で観光業の会社を起業。2019年にニットに入社し、カスタマーサクセス、営業を経て、現在、広報に従事するかたわら、オンラインでのセミナー講師やイベントのファシリテーターを実施。副業で嘉悦大学の大学講師。キャリアや就職などに関する授業を担当。


「経営者の参謀になりたい」を貫いてきた

現在のお仕事内容について教えてください。


「未来を自分で選択できる社会をつくる」というビジョンを掲げ、バックオフィス業務のアウトソーシングサービスを提供するベンチャー企業、株式会社ニットで、社長の右腕となるべく、セールスから広報、人事まで幅広く担当してきました。また、400人の社員全員がテレワークという弊社の経験や知見を活かし、他社に対してテレワーク導入のコンサルティングも行っています。

小澤さんはニットに入社する前、ベリーズで会社を経営されていたんですね。ニットに入社するに至った経緯を伺えますか?


はい。弊社に入社したのは2019年3月。その前は中米の国ベリーズで、旅行会社を営んでいました。


弊社を知ったのは、まだベリーズで起業したばかりの頃。日本の旅行代理店などへの営業活動のために一時帰国していた際に、前職の同僚と会ったタイミングで、たまたまその同僚が勤めているニットの社長と会おう!ということになったんです。もちろんそのときは、後にニットに入社することになるとは少しも思っていなくて、思いっきりベリーズのアピールをした記憶があります(笑)。


しかし、その出会いを機に秋沢とは月に1回程度ビデオ通話をする間柄になって。「ニットがさらに成長していくにあたって、私に貢献できることがあるかもしれない」と思うようになったんです。その気持ちは次第に大きくなり、最終的には「この社長の右腕になりたい」と感じたことが入社の決め手になりました。


もともと経営者の参謀になりたいとはずっと思っていて、新卒でリクルートに入社したのも参謀として必要な能力を磨くためでした。ニット入社後2ヶ月はベリーズで働いていましたが、その後帰国し今に至ります。


「経営者の参謀になりたい」と新卒時点で決めていたんですね。どうしてそのようにお考えだったんでしょうか?


生い立ちが強く影響しています。実家が父方も母方も自営業で、小さい頃から社長の背中を見て育ちました。経営者としての野心や従業員への思いやりといった一面だけではなく、会社を率いるトップとしての不安や葛藤も含めて。そんな姿を見てきたために、いつしか私は社長の右腕のような存在になりたいと思うようになりました。


そのための修行先として選んだのがリクルートです。社長と膝を突き合わせて採用を支援することは、参謀スキルを身につけるにはぴったりだと思いました。


実際、多くの経営者との出会いがありました。社長といってもさまざまなタイプの方がいらっしゃいますが、共通しているのは、覚悟。その覚悟を特に目の当たりにしたのは、私が入社した直後に起きたリーマンショックの後です。自分の給料をゼロにしてでも従業員を守る社長、力及ばず涙する社長をかたわらで見る中で「社長という生き物は本当にすごいな」と、尊敬し、もっとこの人たちを支えられる人間になりたいと強く思いました。


ベリーズでの社長経験を経て

ベリーズでのお話を伺いたいと思います。そもそもなぜ単身ベリーズに渡ろうと思ったのでしょうか?

「趣味を仕事にしてみたらどうなるのか」を試してみたかったんです。もともと海外旅行は好きで、これまで60ヶ国以上を訪れています。リクルートで10年間積み上げたキャリアはあったものの、「人生一度きりだ」と、そこに固執することなく決断しました。


ベリーズを選んだのは、あまり知られていない国だったことから、もしかしたら世界初レベルの取り組みもできるのではないかと思ったからです。英語圏だったことも一因でした。


ベリーズでは、旅行会社の社長として小澤さん自身が経営者を務められていますね。


はい。移住してしばらくは、私をベリーズに誘ってくれた方が経営する旅行会社を手伝っていましたが、その後自分で旅行会社を立ち上げました。


実際に経営者になってみると「私には社長業は向いていないんだな」と実感しましたね。すごく小心者で、率いていくことが怖い。リクルート時代にもマネージャーとしてチームを率いる経験をしましたが、同じ率いるでも、マネージャーと社長とでは意味合いがまったく異なります。


ツアーガイドをしていても、お客様が喜んで帰る姿を見て嬉しく思うというよりは、ほっとするという感情しかなくて。やはり自分は、野心のある社長のサポーターとして、その人のために頑張るほうが性に合っていると改めて思いました。そのほうが、圧倒的に前向きに仕事に取り組めるんです。


ニットでの私は、会社の元気印。コロナで世の中が全体的に暗いムードになる中、それでもみんなで未来を作っていこうよと、常に「熱量3000倍」で、社内にポジティブな空気を保つよう努めています。


「熱量3000倍」はリクルート時代の上司がつけてくれたキャッチコピーですが、ベリーズに住んだ経験は、私をよりポジティブな人間にしたと感じています。年間を通して30度くらいの気温で、風が気持ちいい気候もあってか、ベリーズの人たちはみんなとにかく陽気!社長として悩み事があるときも、彼らに「Enjoy!」と言われると、なんだか吹っ切れちゃって、すごく安心するんです。そんな国民性に触れることができたベリーズでの1年間は、私の人生をすごく豊かにしてくれたと振り返って思います。

小心者と自称しながらもポジティブ。このギャップがとてもユニークですね!


どちらも本物の自分なんですよね。臆病な自分もいるけれど、みんなには「行こうよ!」と進んで言う。陽キャと陰キャが併存しているんです。でも、臆病だからこそ、熱量3000倍でポジティブでありながらも、単なる無鉄砲ではなく、しっかり準備すべきことは怠らずにやるというように、両方のいいところを活かし合うことができているんじゃないかなと思います。


最後に、今後挑戦していきたいことを教えてください。


働き方をアップデートして世界を変えていきたいです。自分らしい選択ができることが幸せな人生の鍵だと思っています。子どもが生まれたから、パートナーの転勤に付いていくから、働きたくても働けない人がいることは確実に世の中の負。弊社が推奨するテレワークは、それを解決するひとつの手段だと思うんです。


コロナは良くも悪くも世の中を一変させました。この大きな変革期をチャンスと捉えて、日本の働き方をアップデートできるかが、これからの日本を左右します。社長を含め、弊社には、そんな変革を実現できる熱意と能力のあるメンバーが集まっていると確信しています。社長の右腕として、引き続き彼がやりたいこと、得意なことを全力でやれる環境を作りながら、会社一丸となって本気でビジョンを実現していきたいです。